生活がどうにもこうにもまわらない
何もできない
困っている
こういう状況は
人生のもっと後にくると
そう思っていた
準備万端整えていても
パンデミック1つで生活に困る
自分でできる人達は自己責任でいい
何もできない人に自己責任を押しつけるのは
困る
本当に困る
最低限の生活保障はどこの話し?
自分の人生は自分で何とかするからと思っても
できない
困る
動けない
困る
動いたら倒れる
困る
寝ていたらできない
困る
ここは本当に日本ですか
私はね、できている
でも
子どもが死ぬかもしれないという覚悟は
すっかり薄れてしまっていた
赤ちゃんから高校生まで
あんなに毎日向き合っていた感情が
再び蘇ることになるとは思わなった
自分が生きることに必死で
毎日が手続きと他人の分析で
自分の為に生きる日々ではないと思っていた10年
違う
自分の為だった
子どもが私に謝る姿を見て
私が難病でどれだけ心配させてきたか
そういう思いも汲み取れなかった10年
違う
本当に違う
覚悟できていたのは自分のことだけ
子どもの気持ちを見ないふりして
私は何をしてきたのか
この10年
ごめんね
母ちゃんの方こそごめんね
これからあなたも病気と闘う人生がまた始まる
生まれた時から
五体満足でいて欲しいと思ったことはないけど
治らない病気だけはなって欲しくないと
そう願ってきたのに
あなたも同じ運命を辿る
だから絶対
私が先に死にたい