2020年1月29日水曜日

期待


私は期待していたのだ

新しい生活を

子どもの新しい未来を

私は期待してしまった


貧乏が不幸だと思ったことは

あるにはあるけれど

5本の指で足りるくらいだ

それ以上に幸せな人生だったと思う

思うのに

子どもの安定した未来を

期待してしまった


親なら当然の願いを

私はずっと祈ることしかできなかった

子ども自身が自分の未来を

安定した未来を夢見たことが

私に当然の願いを身近なものした


ごめんね

勝手に期待して

ごめんね

たくさん協力できなくて


この思いは

誰にも言えないことではないのに

私はやっぱり

誰にも言えない

2020年1月27日月曜日

回復


死ねないのなら救急車を呼ぶしかない

そういう判断はできる自分がいる


でも

やっぱりあなたのことを思い出した

苦しんで

苦しんで

苦しんで

あなたの傷ついた心の分まで

苦しんで死ぬのが筋だと思っていたけれど


心と体は別

それと

まだ死ねなかった

あなたとは別の人間の為に


ごめんなさい

2020年1月22日水曜日

誰も知らない


私の難病を理解できる人は専門医しかいない

つまり

誰も知らない

日本には専門医は6人しかいない

つまり

この日本で私の難病を理解できる人は

たった6人の医師と同じ重症患者だけ

誰も知らないのと一緒


そんなことは理解しているし

説明しようとも思わない

難病認定されなければ

説明しても無駄


子どもは大人だけど

私の状態をよく知っているけれど

他人に説明できる言語は持ち合わせていない

だから

無理に説明しなくていい

理解しようとしない人に説明しても

労力の無駄だから


母ちゃんは

ただ貴方達に心配をかけたくない

コロリと死ねればいいけれど

この難病は時間がかかる

意識がなければ放っといていい

それは罪なことかもしれないから

母ちゃんは

貴方達が働いている時間に意識がなくれなればいいと

思っている


薄情な親でごめんなさい

2020年1月17日金曜日

無差別


差別をする人は損だ

様々な価値や美味しい物を食べ損ねている

なのに差別は存在していて根絶は無理だ


そういう人達を見て育ち

差別する側も差別される側も経験して

無差別主義者になった

つもりだった




私には大嫌いな人達がいる

会った事もないのに腹が立つ

こういう感情は差別的ではないのかと

この頃思う


だから差別はなくならないのだと

やっと理解した

遅い遅い理解

この年齢で

この体で

この精神状態で

理解できた


子ども達には

いつか理解してもらえると

信じていたい