久しぶりにフラッシュバック
私はいつまで泣くんでしょうか
この年になっても
突然よみがえる記憶
そして悲しくなって泣く
これを墓まで持って行くのかと思うと
若い頃と違って
心の余裕がなくなる
早く死にたいと思う
願う
助けてと言えないから
存在を消してくれと
願う
祈る
希る
そういう人間
私は
最大のトラウマに直面すると
私は言葉がでない
何も話さないという方法で生きてきたから
最大の弱点をつかれると
言葉がでない
失語症になる
そして書くことに逃げる
書いて自分の本当の気持ちを隠す
そういう風に生きてきたから
書けない今が本当に苦しいのかもしれない
なかったことにしても
起きてしまった事実はそこにある
私の記憶にある
すぐにタイムスリップできる
心の平穏を保つエネルギーが足りない
泣いても仕方がない
叫んでも元に戻らない
だから
言葉がでない
どうか
どうか幸せに
自分が不幸だと思わないで生きて欲しい
イヤな目に遭っても
それは幸せのエッセンス
こんな私のようにはならないで
誰かに頼る前に
一度冷静になっていて欲しい
少しの手間も惜しまないで
丁寧に自分と話して欲しい
恨むのは私だけにして
誰にも責任を負わせないで欲しい
人生に絶望するのは私だけでいい
おめでとう私
やっと1歳になったね
今日は人生で本当に特別な日だから
特別なことをしたかったけど
いつも通りバタバタな精神状態で迎えました
本音は
家族全員揃って今日を迎えたかった
ここまで生きるとは思わなかったから
祝って欲しいではなく
生きてこの歳を迎える日に家族でいたかった
ケンカしても無視してても家族でいたかった
それだけかな
本当に今日までたくさんの人々にお世話になりました
私が生きてこれたのも
生活をサポートして頂いた皆さんのおかげです
治らない病気を抱えたまま
あと何年生きられるかわからないけれど
どうか宜しくお願い申し上げます
息子達へ
親孝行はしなくていい
もう十分して頂きました
あなた達が生きていることが1番の親孝行です
本当に生きて
自分の人生を心ゆくまで楽しんでください
人生の最後に呆れるほど子どもな大人と接するのは疲れる
体だけ大人になって中身は幼稚園か小学生が多すぎる
精神年齢が低い自覚のない人ほど厄介な人はいない
あなた達はどうして生きているの?
一人で生まれて一人で生きてきたとでも言うの?
反抗期時代の私はそうして生きたかったと切実に願ったけど
人は一人では生きられないという学術的背景を知って諦めた
そういう諦めも大事だと思う
家事もできない生活能力0の人が
仕事をしているだけの人が
ただ動いているだけの人が
そんなに価値ある人生を送っていると言うのが信じられない
いっぺん死んでみたら?
生き返った時にあなた達はどう思うの?
他人をいじめて何が面白い
家族でもパートナーでも友達でも今は捕まる
それを堂々と目の前で見せないで
何もできない私に見せないで
こもまま穏やかに死にたいのに
そんなものを見せないで
世捨て人になる人の気持ちが解る
今は見たくないことだらけでしんどい
とっくに世捨て人っぽくはなっている私に
世の中の絶望を見せないで
大嫌いな人達の顔を見せないで
症状が突然悪化した
コロナ禍による環境の変化
安定したサービス供給の突然停止
何もできない
こうしてパソコンに向かう毎日
テレビ番組を観る体力もない
国は制度の詳細を知らずに制度を変える
それは悪政ではないのか
低所得者を助けると言いながら
食料や生活消耗品を固定給のある人達に無料配布
軽症に効く薬を重症患者専用病院にしか配布しない
検査予約さえ本人任せ
そして今度は
ハイリスク者登録も申告制
これは
生産能力のない人間は死ねという政策・制度
口だけで何も変わらない歴史の繰り返し
私はいい
だけど
未来を生きる人を切り捨てるのは
国を切り捨てることになる
政治家が未来を切り捨てる国に
どうして生き続けようという個人の意思が生まれるのか
戦争と同じ
「国のため」になんか死ねない
私は私と子ども達のために死ぬ
その為に生きている
私はね、できている
でも
子どもが死ぬかもしれないという覚悟は
すっかり薄れてしまっていた
赤ちゃんから高校生まで
あんなに毎日向き合っていた感情が
再び蘇ることになるとは思わなった
自分が生きることに必死で
毎日が手続きと他人の分析で
自分の為に生きる日々ではないと思っていた10年
違う
自分の為だった
子どもが私に謝る姿を見て
私が難病でどれだけ心配させてきたか
そういう思いも汲み取れなかった10年
違う
本当に違う
覚悟できていたのは自分のことだけ
子どもの気持ちを見ないふりして
私は何をしてきたのか
この10年
ごめんね
母ちゃんの方こそごめんね
これからあなたも病気と闘う人生がまた始まる
生まれた時から
五体満足でいて欲しいと思ったことはないけど
治らない病気だけはなって欲しくないと
そう願ってきたのに
あなたも同じ運命を辿る
だから絶対
私が先に死にたい
誰にも理解できない気持ちに整理をつけようと
頑張っている
少しずつ少しずつ
あの日を思い出して
あなたはどんな気持ちだったのかを
想像しようとしている
私の方の言い訳はたくさんある
だけど
言う気はない
墓の中まで持って行く
それが人間らしい行いなのかどうかは別にして
死期が近づいているのかもしれない
治らない病気で衰弱が激しい
気力もない
だから想像しようとしている
つらかったでしょう
悲しかったでしょう
そんなに悪いことをしていないのに
と思ったでしょう
自分が悪いとは思わなかったでしょう
世間が悪い
社会が悪いと
あなたは思っていたことでしょう
悔やまれるのは
最後のあなたの顔を見なかったこと
そこで想像は終わってしまう
いいの
私はもう会いたいと言わない
最期の別れをしたいと言わない
そういう親子はたくさんいるから
私だけでなかいから
ね
親友