久しぶりにフラッシュバック
私はいつまで泣くんでしょうか
この年になっても
突然よみがえる記憶
そして悲しくなって泣く
これを墓まで持って行くのかと思うと
若い頃と違って
心の余裕がなくなる
早く死にたいと思う
願う
助けてと言えないから
存在を消してくれと
願う
祈る
希る
そういう人間
私は
事故に遭ったの
だから
お誕生日にここに来れなかった
ごめんね
あなたを産んだ日は
分娩室の窓から澄んだ青い空を見た
あなたは真っ黒な髪の毛が頭に貼りついていた
抱っこしたの可愛い手
真っ赤な顔
お乳を吸う口
全部覚えている
今でもはっきりと覚えている
これから例え認知症になっても
この日の光景は覚えていると思う
それぐらい
人生で最高の日だった
生まれてきてくれてありがとう
とは言わない
私の子どもになってくれてありがとう
とも言わない
ただ
あなたを愛している