2018年6月17日日曜日

宿命


あなたへの悪態は心の中で言いつくしたみたい

あなたは私の気持ちや思いやりなんて想像がつかなかったでしょう

連絡を拒否したのは私の心を守るため

ただそれだけ

これほど楽しい嬉しい記憶が少ない子どもは私の他に何人いるかな
最初からいなければと何度思ったかしれない
私の最期は絶対見せないと決めたのも
あなたの最期は知らないと決めたのも
全て私の反抗期だった
長い長い反抗期だった

今は宿命という言葉にそれほど驚かない
私はあなたと同じことをしてしまったから
自分の子どもを捨てて苦しめることをしてしまったから

ずっと私はあなたとは違うと思っていた
ずっと私を見ないあなたを憎んでいた
でも一緒だった

宿命というのはこういうことなんだ
生まれながら親に背負わされた運命が宿命
私はあなたを反面教師にして生きているつもりだった

あなたはまだ生きていますか
あなたはまだあなたのままですか
あなたがどんな状態でも私はあなたに会いたいと思うようになりました

何も言うことはないけれど
あなたの最期にはあなたを見たい
復讐はもう十分したように思うから

どんな理由があったとしても
私が1人の子どもを捨てたのは間違いだったかもしれない
愛していたのにあまりにも激しい反抗期に耐えられなかった
当時の弱い私
耐えていたら小さなささやかな幸せが続いたかもしれない

でも
もう後悔はしない
生きているだけでいい
私の幸せはなくていい
これが宿命なら何も変わらないから

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